難病の筋
萎縮
( いしゅく ) 性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51歳)に対する嘱託殺人罪で医師2人が起訴された事件で、京都府警は29日、別の難病患者に偽の診断書を作成したとして、2人を有印公文書偽造容疑で再逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。診断書は、「安楽死」を望む患者が海外で自殺ほう助を受けるためのもので、難病患者と医師はSNSを通じて知り合ったという。
再逮捕されたのは、いずれも医師の大久保
愉一
( よしかず ) (42)、山本直樹(43)の両被告。捜査関係者によると、2人は昨年9月末、福岡市で、九州地方に住む20歳代の女性難病患者の診断書2通を偽造した疑い。診断書には、実在する国立大学病院と医師の名前が書かれていた。
女性の説明などによると、女性は幼少期にALSとは別の神経系の難病を発症。SNSで安楽死への思いを発信したところ、安楽死に関する持論を展開していた大久保被告と知り合った。
女性は、医師が薬物を処方して自殺の手助けをするスイスの自殺ほう助団体に入会しているといい、手続きで必要な診断書の作成を大久保被告に依頼。昨年9月末に福岡市の福岡空港で待ち合わせ、山本被告がその場で診断書にサインした。事前のやりとりでは、大久保被告は山本被告の名前を名乗っていたという。