福岡県苅田町教委は28日、古墳時代前期の前方後円墳、石塚山古墳(同町富久町、国史跡)が墳丘の6カ所を掘り返される被害に遭ったと発表した。行橋署が文化財保護法違反の疑いで捜査している。
町教委によると、9日午前9時ごろ、後円部の墳頂に直径10センチ~1メートル、深さ10~25センチの穴が六つあるのを、管理のため訪れた町職員が発見し、行橋署に通報した。
石塚山古墳は3世紀末~4世紀初頭の築造で、全長約130メートル。前方後円墳としては九州最大・最古級で、1985年に国の史跡に指定された。出土品には三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)(重要文化財)などがある。
町教委の担当者は「誰が何のために掘ったのか分からず困惑している。国民の貴重な財産が傷つけられることのないよう管理に努める」と話した。被害発生前後の不審者情報などは行橋署(0930・24・5110)へ。【松本昌樹】