東大次期学長に藤井氏=選考過程に学内から批判

東京大は2日、五神真学長(63)の任期満了に伴う学長選考会議(議長・小宮山宏元学長)を開き、次期学長に理事・副学長の藤井輝夫氏(56)を選出した。任期は来年4月から6年間。
選考会議は、学内外から推薦された1次候補者のうち、藤井氏と工学系研究科長の染谷隆夫氏、自治医科大学長の永井良三氏の3人を2次候補者に選定。9月30日に行われた教授らの意向投票で、藤井氏が最多票を獲得した。
2次候補者の選定に関し、複数の教授から「透明性や公平性に疑義がある」との批判が出ており、小宮山議長は「真摯(しんし)に受け止め、選考の在り方について検証と改善に取り組む」との談話を発表した。
藤井氏は1993年東大大学院工学系研究科博士課程を修了し、東大生産技術研究所長などを経て昨年4月から現職。専門は応用マイクロ流体システム。
[時事通信社]