「5億円当たった手数料」と電子マネー購入求める客…ローソン店員、特殊詐欺見抜く

特殊詐欺を未然に防いだとして、埼玉県警大宮西署は9月25日、ローソンさいたま清河寺店(さいたま市西区西大宮)の店員矢嶋正幸さん(55)に感謝状を贈った。
同署によると、矢嶋さんは12日午前、同店を訪れた蓮田市内の男性(60歳代)から「電子マネーはどこで買ったらいいのか」と質問を受けた。矢嶋さんは不審に思い、男性に購入理由を尋ねたところ、「5億円当たった手数料として払う」と答えたことから詐欺を疑い、110番通報した。
同店は、高齢者が電子マネーを購入したり、スマートフォンで通話しながら現金自動預け払い機(ATM)を操作したりしている場合は、特殊詐欺の可能性があるので、注意してほしいと同署から指導を受けていたという。
感謝状を受け取った矢嶋さんは、「(詐欺を)未然に防ぐことができてよかった。今後も(声かけを)続けたい」と話した。