岡山県南部の田んぼで、水稲を枯死させる害虫「トビイロウンカ」が大量に発生している。全体が枯れている田んぼもあり、県病害虫防除所は薬剤散布や、早めの収穫を呼びかけている。
中国大陸から飛来するトビイロウンカ(体長約5ミリ)は、イネの株元に寄生し茎の養分を吸い取り、やがて枯らす。そうして枯れたイネで、田んぼに茶色い穴が開いたような状態を「坪枯れ」と呼ぶ。対策を取らなければ、収穫量が減少する。
同防除所が9月下旬に県南部で行った調査では、88.6%の田んぼでウンカが発生するなど、平年(17.4%)よりかなり多かった。田んぼのイネがすべて枯れる「反枯れ」状態の場所も見つかったという。
同防除所は可能な限り稲刈りを早めるほか、薬剤を使う際は株元に生息するウンカに届くよう、丁寧に散布するなどの対策を求めている。
晩稲
( おくて ) 品種の稲刈りの季節を迎えており、同防除所の長森茂之室長は「作柄への影響が心配される。対策を急いでほしい」と話している。