知人の男に協力させて覚醒剤の摘発事件をでっち上げたとして、愛知県警は16日、岡崎署地域課の男性巡査部長(36)を覚醒剤取締法違反(所持、譲り渡し)と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで名古屋地検に書類送検した。県警は巡査部長を同日付で懲戒免職にした。
県警によると、巡査部長は交番勤務だった今年2月5日と23日、30歳代と40歳代の男に覚醒剤の成分が付着したビニール袋を持たせた上で、同県岡崎市の路上などで行った職務質問で摘発したとする虚偽の捜査報告書を作成した疑い。また、8月30日に自宅で覚醒剤が付いた袋を所持した疑い。
知人2人も覚醒剤取締法違反容疑で16日、名古屋地検へ書類送検された。2人への報酬や情報漏えいなどは確認されておらず、巡査部長は「正当な職務質問で検挙した」と否認している。
巡査部長は前年3月まで蒲郡署の刑事課に所属し、暴力団や薬物関連の捜査を担当。今回の虚偽の摘発で署長表彰を受けていた。
県警は巡査部長の氏名を明らかにしていない。県警の依田龍次郎首席監察官は「警察官としてあるまじき行為で、厳正に処分した。再発防止に努めていく」とコメントした。