山梨県道志村のキャンプ場で昨年9月、行方不明となった千葉県成田市の当時小学1年、小倉美咲さん(8)の母、とも子さん(37)に、会員制交流サイト(SNS)で「殺すぞ」などとメッセージを送り脅した事件。千葉地裁(金子大作裁判官)は19日、脅迫罪に問われた静岡県函南町の才津勝二被告(31)に懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役6月)の判決を言い渡した。判決を傍聴したとも子さんは「恐怖で夜も眠れず、外出もできなかった」と被害当時を振り返った。
閉廷後、取材に応じたとも子さんは「(被告の脅迫は)来るたびにエスカレートし、夜も眠れず、昼間も家の周りを確認しないと外出できないほど恐怖を感じていた」と語り、「それでも娘が帰ってこないことの方がつらい」と沈痛な面持ちで話した。
ネット上の中傷については「以前より減ったが、いまでも続いている。情報提供を求める限り、無くなることはないかもしれないが、娘が帰ってくるまでやめるわけにはいかない。一人一人が、相手にどう伝わるかを考えて書き込むことで私のように傷つく人は減ると思う」と訴えた。
金子裁判官は判決理由で「根拠のない情報に接し、身勝手な憤りから犯行に及んでおり、酌むべき事情は何もなく、内容も陰湿」と非難する一方で、「前科がなく、罪を認めていることなどを考慮すれば執行猶予が相当」とした。
判決などによると、才津被告は昨年10月~今年2月、とも子さんのフェイスブックアカウントに「お前が犯人だろ」「自首しろ」「殺しに行く」などと11回にわたって、スマートフォンでメッセージを送信し、脅迫したとしている。
とも子さんは「どこかで私たちが迎えに行くのを待っていると思う。1年以上たってしまったけど待っていてくれたら必ず会えるから頑張って」と美咲さんに呼び掛けた。
情報提供は山梨県警大月署(0554・22・0110)。