“あおり運転”ガラケー女の素顔 8歳下の宮崎文夫にハマった“1時間おきの電話”

「彼女に、私が若い男の友人と写っているSNSの写真を見せると、『何、この男の子?』と食いついてきた。『男の友達いないの?』と聞くと、すごい顔で睨まれました」(友人)
【写真】知人の結婚式に出席した“ガラケー女”
“彼女”とは、常磐道でのあおり運転の暴行犯、宮崎文夫容疑者(43)を匿(かくま)った疑いで逮捕された喜本奈津子容疑者(51)のことだ。宮崎の暴行を口をへの字に結びながらガラケーで撮影していた喜本。心の闇はどのように深まっていったのか。
宮崎文夫容疑者(インスタグラムより)
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喜本は川崎市で小売店を営む地主の家庭に生まれ、市内の高校の普通科に進学。
「彼女は『あの人がいい、この人がいい』と男性に惚れやすいところがありました。卒業後はデパートの販売員を経て、営業事務の仕事を探して転職したと聞いていました」(同級生)
直近の勤務先である都内の大手AV機器メーカーには十数年前から在籍。同社関係者が明かす。
「社内では目立たない存在で、親しい人もいなさそうでした。本社で事務の仕事をしていましたが、最近、港湾の流通センター内の事務所に異動しています」
前出の友人は、仕事の愚痴をこう聞いていた。
「社内のシステムが変わり、『事務にエクセルを使うようになったけど、苦手で作業が滞っちゃう』と。それを『産休明けで戻ってきた同僚の当たりがきつい』と周囲のせいにしていた」

一方で「料理が趣味」という家庭的な顔も見せる。
「『料理の投稿サイトで上位になった』と喜んでいました。週末は料理や食材の買い出しをして過ごしていた。身なりはカジュアルでオシャレに着回していましたが、かなり節約もしていました」(同前)
ただ、感情の抑えがきかない面もあり、母を家に入れないなどの虐待をする姿が近所で目撃されている。
「母親の認知症が進んでおり、『叩いてしまったので、市に相談して施設に入れることにした』と話していた。妹とは絶縁状態で、介護のほか、亡くなった父親の相続税の処理も全部自分でやっていたようです」(同前)
孤独な生活を脱け出そうとしたのか、のめり込んでいたのが“出会い探し”だ。
「彼女は年下のイケメン好き。ただ、好きになると相手の気持ちを考えないで突っ走るところがある。気に入った美容師さんがいると、店に行けなくなることも考えず、突然手作りの弁当を差し入れたりとか。30代から出会い系サイトに熱中していましたが、『マッチしてもメールを2、3回やりとりすると終わっちゃう』とぼやいていた」(同前)
そして今年2月、出会い系アプリでマッチしたのが8歳下の宮崎だった。それから喜本は変わっていく。

「『彼氏ができたんだよね。高収入で外車に乗っていて』と嬉しそうでした。1時間おきぐらいに彼から電話がきて、メールも頻繁に返していた。幸せオーラが出ていましたね」(別の友人)
宮崎にのめり込むうちに、2月からは「体調不良」を理由に会社を休み始める。定期的に通っていた紅茶のテイスティング教室にも、パッタリと姿を見せなくなったという。
やがてフェイスブックには〈みなとみらいデート〉〈インターコンチ〉など、宮崎と訪ねたと思われる場所や飲食店の投稿が急増。自宅住所も都内から宮崎が所有する大阪のマンションの一室に移していた。

「8月6日が彼女の誕生日でしたが、LINEに『おめでとう』と送っても既読にすらなりませんでした」(前出・友人)
その4日後に宮崎と事件を起こし、18日に大騒動の末、逮捕されてしまった。
警察の聴取に対し、喜本は宮崎の暴行を「割って入ってでも止めればよかった」などと供述。その一方で、「面会に来る身内がおらず、自分から弁護士を通じて、知人らに面会を求めている」(捜査関係者)。
身勝手な暴走の果てに残ったのは、孤独だけだった。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年9月12日号)