秋田県の北秋田市消防本部は23日、心肺停止状態の女性(82)を搬送中に救急車が脱輪し、搬送先に着くのが14分遅れたと発表した。女性は病院で死亡した。消防本部は、女性の死亡と搬送の遅れとは無関係と担当医師が判断しているとしている。
消防本部によると、同日午前6時半ごろ、持病で自宅療養中の女性が意識や呼吸の状態が悪くなったとして娘が119番通報し、救急隊員4人が現場に到着。搬送先に向け出発した直後、カーブを左折する際に左の後輪が溝に落ちた。
隊員3人が加勢して車を車道に押し戻した。原因について、運転していた隊員が、道が狭かったが無理に通行した可能性もあるとみている。【猪森万里夏】