姫路市立動物園のゾウ「姫子」死ぬ 43歳 園のシンボル的存在

兵庫県姫路市立動物園は25日、メスのアジアゾウ「姫子」が死んだと発表した。43歳で、人間に換算すると60歳くらいとみられる。姫子の死を受けてゾウ舎の前には献花台が設けられた。
姫子は1977(昭和52)年にタイで生まれ、1歳の頃に来日し、平成6年に同園に。2代目「姫子」と命名され、園内の人気者となった。平成30年に脚の病気にかかり、いったんは回復したが今年6月頃に悪化。食欲が低下するなどしてゾウ舎で過ごすことが増え、今月24日朝、倒れているのを飼育員が見つけたという。死因は多臓器不全による衰弱死だという。
26年間来園者らに愛された姫子の初代担当者だった河野光彦飼育員(54)は「パートナーのような存在で、ゾウについて多くのことを学ばせてもらった。調子が悪くなり、全国から応援のメッセージが届いて『姫子はやっぱりすごい』と実感した」と死を悼んだ。