兵庫県福崎町の山中で、行方不明者の捜索中だった県警の警察犬が逃げ出し、約４４時間後の２７日朝、近くの山中で発見された。けがはなく元気で、人がかまれるなどの被害は確認されていないという。
県警によると、逃げたのは２歳の雄のシェパード、クレバ号。２５日午後１時半ごろ、福崎町の七種山で、不明になっていた明石市の女性（５４）を捜索中に、鑑識課員が持っていたリードを突然振り切り、逃げ出した。
県警はヘリを飛ばし、約４０人態勢で捜していたところ、２７日午前９時４０分ごろ、逃げた地点から約１００メートルの場所でリードが木に絡まり、動けなくなっているクレバ号を発見した。うなっていたが、パンなどを与えると落ち着いたという。
女性は別の警察犬が２５日に発見し、死亡が確認された。クレバ号は今年１月に初出動し、行方不明者を４回見つけるなど優秀だった。県警鑑識課は「逃げた理由は分からない。今後の対応は決まっていない」としている。
［時事通信社］