栃木県が今年の「都道府県魅力度ランキング」で初の最下位に転落したことを巡り、29日告示の県知事選(11月15日投開票)に立候補を表明している新人で、元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男氏(60)は28日、街頭演説での発言について「不快な思いをさせてしまった方に、深くお詫(わ)びします」とツイッターで謝罪した。田野辺氏は街頭演説で、「納豆にイチゴが負けてどうする」などと昨年まで7年連続で最下位の茨城県を引き合いにした発言をしていた。
田野辺氏は魅力度ランキング発表後、「納豆にイチゴが負けてどうする。霞ケ浦に中禅寺湖が負けるもんか。鹿島神宮より東照宮の方がきらびやかだ」などと街頭演説していた。この演説について、ツイッター上では「いくらなんでも失礼」「他の県を悪く言うのはちょっと……」などと批判の声が上がっていた。
田野辺氏は28日にツイッターで「茨城の良さを、栃木の名所や名産品と比較して悪く言うような言い方は、大人げなく、このような言い方をするべきではなかったと後悔しております」「栃木県と茨城県がそれぞれの良さを活(い)かして、ともにその存分な魅力を発信していくために協力していきたいと考えています」などと釈明した。
田野辺氏の事務所は「事務所に抗議の電話やメールが直接あったわけではないが、ツイッターの盛り上がりを見て不適切な発言だったと本人が後悔し、謝罪することになった。茨城県をおとしめる意図はなかった」と説明した。【李舜】