「会社やめさせられ、2人に腹が立った」 再逮捕の男供述、ヤマト死傷事件

神戸市北区のヤマト運輸集配所で従業員の男女2人が包丁で刺されるなどして死傷した事件で、殺人容疑で再逮捕された元パート従業員、筧(かけい)真一容疑者(46)が「会社をやめさせられ、2人に腹が立った」と供述していることが28日、兵庫県警への取材で分かった。容疑者は事件前日のトラブルが原因で退職させられており、一方的に逆恨みをして犯行に及んだとみられる。
再逮捕容疑は6日午前4時15分頃、前日まで勤務していた「神戸北鈴蘭台センター」(同区)の駐車場で、パートの広野真由美さん(47)の腹部や胸などを包丁で複数回刺し、殺害したとしている。
県警によると、筧容疑者は事件前日の5日午前、荷物の扱い方について男性従業員(60)に注意され口論に発展。広野さんが県警に相談し、会社側から同日午後、トラブルを理由とする解雇処分を告げられていたという。
県警は7日、この男性従業員を別の包丁で襲ったとして殺人未遂容疑で筧容疑者を逮捕していた。