「news23」星浩氏、菅義偉首相の「任命拒否問題」での国会答弁に疑問…「全体として非常に後付けの答弁…法の趣旨にもあってない」

28日放送のTBS系「news23」(月~木曜・後11時、金曜・後11時半)で、菅義偉首相が就任後初めて行われた衆院本会議の代表質問を報じた。
日本学術会議が推薦した会員候補6人を任命しなかったのは「多様性が大事だということを念頭に私が判断した」と説明した。任命拒否の判断は「変更することは考えていない」と強調した。さらに拒否の理由を首相は「個々人の任命の理由は答えを差し控える」と詳しい説明を避けた。学術会議の会員構成について「民間出身者や若手が少なく、出身や大学にも偏りが見られる」と問題視する考えを示した。
スタジオでアンカーの星浩氏は、任命拒否問題での首相の答弁を「全体として非常に後付けの答弁だと思います」と指摘した。その理由を「菅総理は、そもそも推薦段階のリストは見ていませんと答えているんです。見ていないのに何で偏っているとか多様性がないとかわかるのかどうか。そもそも、おかしな話です」と説明した。
さらに「もうひとつ気になったのは、出身の地域だとか大学に偏りがあるという話なんですけど、学術会議法では推薦の基準として優れた研究または業績となっているんです。これのみによって推薦することになっているんです。大学の偏在とか若手とか若手じゃないとかいうことは推薦の基準になっていないわけなんです。そこに勝手に政権の側から注文を付けるというのは法の趣旨にもあってない。全体としてかなり荒っぽい答弁なので野党から予算委員会で相当突っ込まれることになると思います」と解説していた。