大阪府、11日にコロナ対策会議 吉村知事「感染、右肩上がりに」

大阪府の吉村洋文知事は10日、新型コロナウイルス感染者が府内で増えている現状を踏まえ、11日に対策本部会議を開き、今後の対策を協議すると発表した。府庁で記者団に「感染状況が右肩上がりになりつつあり、対策を徹底する必要がある」と述べた。
府内の新規感染者数の7日間合計は、10月20~26日に534人だったが、27日~11月2日に861人(前週比1・6倍)に、3~9日には944人(同1・1倍)に増えた。重症者も今月1日時点では26人だったが、9日には51人になり、ほぼ倍増した。
吉村氏は「重症化しやすい高齢者や基礎疾患がある人は、高齢者施設や医療機関に多い。そこでクラスター(感染者集団)が発生している」と指摘。「高齢者らにうつさないことを徹底しないといけない」と強調した。
飲食店などへの時短営業の要請については「現時点で考えていない。社会経済を新型コロナ対策と両立させながら動かしていく努力が、より重要だ」とした。