尼崎発砲事件 さらに男1人出頭、現場から逃走の共犯か 兵庫県警

兵庫県尼崎市で3日、特定抗争指定暴力団神戸山口組直系組長ら2人が拳銃で撃たれ重傷を負った事件で、暴力団組員の男が県警尼崎南署に出頭したことが11日、捜査関係者への取材で分かった。県警は事件後逃走した実行犯の1人の可能性があるとみて事情を聴いている。
捜査関係者によると、男は同日午前、捜査本部が置かれる同署に出頭した。事件ではすでに、特定抗争指定暴力団山口組直系組織「司興業」幹部、藤村卓也容疑者(52)が殺人未遂容疑で逮捕されており、県警は共犯がいるとみて現場から逃走したもう1人の男の行方を追っていた。
事件は3日午前11時35分ごろ、尼崎市稲葉元町のコンビニエンスストア付近の路上で発生。神戸山口組直系組織の男性組長(64)と同組の男性幹部(61)が手や足を撃たれ重傷を負った。
藤村容疑者の逮捕後、犯行に使用されたとみられる回転式拳銃が神戸市内の河川から見つかっている。
県警は暴力団同士の抗争事件とみて背景を調べている。