香川で今季3例目の鳥インフル 県が発表、高病原性か 三豊で1.1万羽殺処分へ

国内で今季3例目の鳥インフルエンザ感染の疑いが出ていた香川県三豊市の養鶏場について、県は11日、感染が確認されたと発表した。感染力の高い高病原性とみられる。5日に発生が公表された同市の別の養鶏場から1キロほどの距離だが、県は人や車両の移動が原因ではないとみている。
県によると、3例目となった養鶏場はブロイラー用のひなの卵を産む親鶏を6鶏舎で約1万1000羽飼育していた。10日午前、1鶏舎で16羽が死んでいると県に連絡があり、13羽の簡易検査で9羽から陽性反応を確認。遺伝子検査で11日に感染が確定した。同日から全羽の殺処分を始め、14日ごろには埋却処分が完了する見込みという。
この養鶏場から半径3キロ圏内では、5日に判明した養鶏場の他に31カ所の養鶏場で計約141万羽、3~10キロ圏内では同じく75カ所の養鶏場で約292万羽が飼育されている。今回の養鶏場は6日の検査で陰性が確認されたため、卵をふ化させる市内の関連工場へ卵の出荷を再開していた。県は同日以降に新たに感染した可能性が高いとみている。【潟見雄大】