東京都は26日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開き、医療提供体制に関して専門家からは「今後、重症患者数の増加が予想され、通常の医療体制との両立が極めて困難になると思われる」との懸念が示された。警戒度は上から2番目の「体制強化が必要であると思われる」で維持したが、中等症以上の患者の増加に対応できる病床の確保が急務とした。
感染状況については「急速に感染拡大している」と指摘。「極めて深刻な状況になる前に、感染拡大防止策を早急に講じる必要がある」とし、警戒度を最高レベルの「感染が拡大していると思われる」で維持した。専門家からは「通常の医療が圧迫される深刻な状況を目前にしている」との意見があった。
都によると、入院患者数は24日に1500人を超えた。感染者の入退院には検査や消毒など通常の患者よりも多くの人手や作業が必要となるため、休日や祝日には受け入れ可能な病床が少なくなり、軽症者の入院が平日に持ち越されるケースが生じているという。
会議では例年冬になると脳卒中や心筋梗塞など通常医療の入院患者も増加することなども指摘され、新型コロナの重症者数が増加する中で病院の受け入れ体制が厳しい状況になっているとの認識が共有された。
都は準備を進めてきた新型コロナ患者の専用医療施設を来月16日に開設すると発表した。都立府中療育センターの移転前に使っていた建物内に100床を設置し、当面は32床でスタートする。主に中等症以下で、介護や外国語対応が必要など他病院で受け入れが難しい患者を受け入れる。
都の担当者は「対応が難しい患者を受け入れることで、他の医療機関の負担をより軽減したい」と述べた。