新型コロナウイルス感染で関西圏が危機にひんしている。大阪府の感染状況は「緊急事態宣言」検討の目安となる「ステージ4」の基準にほぼ到達した。兵庫県では病床使用率が約68%と全国で最高水準という深刻な事態だ。
大阪府の吉村洋文知事は27日、「現状はステージ4に移行している状態だ。府民や事業者の協力を得て感染を抑え、何とか爆発拡大にならないようにしたい」と述べた。
同日公表された新規陽性者は383人。入院患者769人のうち重症者は107人だった。3日連続で100人以上に高止まりしている。
感染状況について政府は(1)病床使用率(2)人口10万人当たりの療養者数(3)陽性率(4)1週間の感染者数(5)感染者数の前週比(6)感染経路不明者の割合-の6つの指標で判断するが、大阪府は5つの指標でステージ4の基準を上回った。
残る項目は確保想定病床使用率で、50%を上回るとステージ4相当となるが、軽症から重症者まで確保想定病床の1615床の使用率は26日時点で46・7%。重症病床に限定すれば、想定数の50・2%に達している。
医療態勢の逼迫(ひっぱく)は明らかで、吉村知事は府内514の病院に重症者病床を可能な限り確保する緊急要請を出した。コロナ患者を受け入れていない一般病院にも病床運用の最適化に向けて協力を求めた。
兵庫県では27日、103人の感染が明らかとなった。厚生労働省が公表した25日時点での病床使用率の統計では、病床671床に対し、入院患者458人で、使用率は68%に達している。県は入院病床を750床確保する考えだが、予断を許さない状況が続いている。