新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、大阪市立総合医療センター(大阪市都島区)が近く、がんなどを患う15~39歳ごろまでの「AYA(思春期と若年成人)世代」の専用病棟(38床)を一時的に閉鎖することが1日、明らかになった。新型コロナ患者に対応する看護師の不足を補うためで、専用病棟の入院患者約20人は別病棟に移すという。
同病棟は患者同士の交流を図りながら治療することを目的に、平成30年に全国2番目の施設として開設。専門家が経済的な悩みの相談に乗るなど、社会復帰に向けた支援も行ってきた。
だが、新型コロナの感染拡大を受け、センターを運営する大阪市民病院機構が同病棟の看護師20人をコロナ対応に回すことを決めた。今年4月以降、婦人科など3病棟から約80人の看護師をコロナ対応に配置換え済みで、患者には同様に別病棟に移るなどしてもらっているという。
松井一郎市長は記者団の取材に「医療資源は無尽蔵ではない。医療の質を落とすことなく、医療崩壊を起こさない効率的な運用に知恵を絞りたい」と述べた。