女性職員の机物色で略式命令の富山市議 市議会が6回目の辞職勧告

富山市議会は1日、2019年に市議会事務局女性職員の机を物色した建造物侵入罪で罰金の略式命令を受けた木下章広市議(38)=2期=に対する6回目の辞職勧告決議案を全会一致で可決した。辞職勧告は同年9月議会以降、年4回の定例市議会で毎回可決している。辞職勧告に法的拘束力はなく、木下市議は一貫して辞職を否定。21年4月の次期市議選への出馬については「決めていない」と態度を保留した。
木下氏は、政務活動費不正問題で富山市議12人が相次いで辞職した「辞職ドミノ」に伴う16年の市議補選で、議会改革を訴えて日本維新の会から立候補し、初当選。17年の市議選で再選した。
しかし19年、議会事務局に無断で立ち入り、女性職員の机を物色したことが発覚。市から被害届を受けた県警が建造物侵入容疑で木下氏を書類送検し、富山簡裁から罰金10万円の略式命令を受けた。現在は1人会派「創政改拓」に所属する。
市議会では、自民党市議が「これまでの辞職勧告を無視し続けるのは利己的で無責任。市民の信頼を失墜している」と木下氏を非難し、辞職を求めた。
決議可決後、報道陣の取材に応じた木下氏は「辞めない意思は変わらない。政務活動費問題は解決しておらず、市民の幸せと利益のために議員活動を続ける」と説明した。【青山郁子】