赤信号初の週末、大阪の人出は1割程度減少 「昼の人通り変わらず」

新型コロナウイルスの感染拡大で大阪府独自の「大阪モデル」で赤信号が点灯して初の土曜日の5日、府内主要駅周辺の人出が前週比で1割程度減ったことが6日、携帯電話の位置情報を使った調査で分かった。不要不急の外出をできる限り控えるように呼び掛けられているが、減少幅は控えめ。6日も多くの人が行き交い「延期できなかった」「夜は避けて昼に集まった」などの声が聞かれた。
(鈴木俊輔、石川有紀)
好天に恵まれた6日、大阪・梅田は多くの家族連れや買い物客らでにぎわった。百貨店や商業施設には多くの客が足を運び、人気のたこやき店では昼食時には行列も。梅田駅近くで飲食店を経営する50代男性は「昼間の人通りは(赤信号点灯前と)あまり変わっていない」と明かす。
梅田駅近くの広場で友人と談笑していた大阪市内の女性会社員(35)は「外出自粛の要請より前からランチの約束をしていた。仕事の都合もあって延期できなかった」。同僚と忘年会を開催したという兵庫県尼崎市の男性会社員(73)は「夜の飲み会は避けて昼間に集まった。感染が増えているが、手洗いなど自分で気を付けるしかない」と話した。
府内だけでなく、近隣府県でも大阪との往来自粛が呼び掛けられているが、5日の府内の主要駅の滞在人口は前週比で1割程度の減少にとどまった。
システム会社「アグープ」(東京)からデータの提供を受け、5日と1週間前の11月28日を比較すると、梅田駅の5日の滞在人口は約10万2500人で前週比12%減。心斎橋駅では約4万2700人で同10%減にとどまった。
なんば駅の5日の滞在人口は約7万700人で前週からは13%減っていたが、12月に入って最多だった。
公園では人出が増えていた。服部緑地(大阪府豊中市)は前週から4%増加。公園は「3密」を避けようと今春の緊急事態宣言中にも人出が増えており、6日も大阪城公園(大阪市中央区)などで、散歩する家族連れらの姿が目立った。
ただ、時短営業の要請が続く夜の繁華街は人影が少なく昼間と違う様相。大阪・梅田の居酒屋「三喜」では赤信号の点灯以降、さらに客足が遠のいたといい、統括店長の戸田道康さん(52)は「(外食をせずに)夕方には帰る人が多くなったように感じる。忘年会の予約もほとんど入っていない」と肩を落とした。