東京都豊島区のJR池袋駅で1996年4月、立教大4年の小林悟さん=当時(21)=が男に殴られ殺害された事件で、警視庁が11日に容疑者不詳のまま書類送検することが8日、同庁への取材で分かった。遺族が捜査打ち切りを求めており、24年以上にわたった捜査は、未解決のまま事実上終結する。
小林さんは96年4月11日午後11時半ごろ、池袋駅ホームで居合わせた男と口論になり、殴られ転倒。5日後に死亡した。
警視庁は傷害致死容疑で捜査を始め、公訴時効直前の2003年3月、男が線路に突き落とそうとした疑いがあるとして殺人容疑に切り替え、捜査を続けていた。