学校法人森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した元近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(49)が国などに損害賠償を求めた大阪地裁の訴訟で、国側は9日までに自殺を公務災害と認定した際の報告書などを原告側に開示した。雅子さんの代理人弁護士によると、報告書には赤木さんが改ざんに関与したとの記載はなかったという。
代理人弁護士によると、開示された報告書などの資料は計約560ページ。赤木さんが死亡した経緯について「経験したことのない緊張感の中、深夜に及ぶ超過勤務が慢性化」などと書かれていた。一方で、「上級官庁との連絡調整」といった文言はあったが、改ざんへの関与を示す具体的な記載はなかった。
雅子さんは記者会見で「改ざんを苦にして亡くなったことは間違いないのに載っていない。資料自体が改ざんと同じようにうそだと思う」と話した。
また、赤木さんが改ざんの経緯などを記したとされるファイルなどの文書について、原告側は9日の進行協議で開示を求めたが、国側は文書が存在するかどうか回答しなかった。これを受け、原告側は同日、文書の提出を国に命じるよう、地裁に申し立てることを明らかにした。
[時事通信社]