1999年の山口県光市母子殺害事件で殺人や強姦致死などの罪に問われ、死刑が確定した大月孝行死刑囚(39)の再審請求について、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は、弁護側の特別抗告を棄却する決定をした。再審開始を認めない判断が確定した。7日付で、5人の裁判官全員一致の結論。
大月死刑囚は事件当時18歳1カ月。一審山口地裁、二審広島高裁は無期懲役としたが、最高裁が2006年に「年齢は死刑回避の決定的事情とまでは言えない」と破棄した。差し戻し審で広島高裁は08年、死刑を言い渡し、12年に最高裁が上告を棄却し、確定した。