菅義偉首相は2020年12月11日に出演した「ニコニコ生放送」の番組で、政府観光支援事業「GoToトラベル」について、政府が運用を一時停止する検討を始めたとの報道について、「まだそこは考えていません」と否定した。
この日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、感染が急増している「ステージ3」相当だと分科会がみる地域について、「拡大継続」「高止まり」「減少」の3つに分け、そのうち「拡大継続」「高止まり」にあたる地域については事業の一時停止を求めることを決めたばかり。菅氏は「いつの間にかGoToが悪いことに…」などと述べながら、事業の扱いについて「それぞれの自治体と調整していく」とした。さらに、「経済を壊してしまったら大変なことになる」などと経済の重要性を繰り返し、「アクセルとブレーキを両方踏んでいる」という批判にも言及した。
GoTo運用は「それぞれの自治体と調整していく」
菅氏は「運用の一時停止を検討」報道を否定した直後、次のように話した。
その上で菅氏は、
と主張。それでも感染が広がり、12月15日まで札幌市・大阪市での事業を停止し、12月17日まで東京都で65歳以上の高齢者と基礎疾患を持つ人の利用自粛を求めていることを念頭に、
と話した。菅氏が言及した「感染が低いという提言」が、どの提言を指しているかは不明だが、7月16日に分科会が出した「GO TO トラベル事業に関する政府への提言」の、
という部分を念頭に置いている可能性がある。
「なかなか私の口からは言いにくいことだが…」
30分にわたって配信された番組の中で、菅氏は2回にわたって「アクセルとブレーキ」という言葉を使い、経済重視路線を鮮明にした。
1回目が、個人への一律10万円や中小企業向けの持続化給付金の再度の給付の可能性について問われ、
などと答弁した直後。次のように批判に反論した。
2回目は、「対応が後手後手に回っている」という司会者の指摘に対して「よく言われている」と反応したのに続く形で、
などと主張。さらに、GoToトラベルの運用をさらに見直す可能性にも言及した。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)