佐賀県議会は16日、国の新型コロナウイルス対策関連の交付金を財源とし、「コロナ対策なのか」といった批判が続出していた「佐賀誓いの鐘(仮称)」の設置事業費約780万円を、一般会計補正予算案から削除する修正案を全会一致で可決した。
発案者の山口祥義(よしのり)知事は閉会後、「ここまでこの鐘が有名になったので、差別や誹謗(ひぼう)中傷について考える大きなきっかけにしてほしい」と強弁しつつ「県民の心に『誹謗中傷をしない地域をつくりたい』との心の鐘みたいなものができれば」と未練もにじませた。
事業は「新型コロナ感染者への差別や偏見をなくすため」として、国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園(けいふうえん)」(熊本県合志市)に佐賀県が寄贈したものと同型の鐘を県庁に設置する計画だった。同交付金を活用し、スポーツ施設に大型電光掲示板を設置する事業(約5810万円)なども疑問視する声があったが原案通り可決された。【池田美欧、竹林静】