水虫薬死亡、製薬会社が第三者委設置へ 他の医薬品全289品も出荷停止

製薬会社「小林化工」(福井県)が製造した爪水虫などの皮膚治療薬に睡眠導入剤の成分が混入し、服用した70代女性が死亡するなどした問題で、同社は16日、原因究明や再発防止を図るため、専門家による第三者委員会を今月中に設置する方針を明らかにした。人選を進めており、近く公表する。
問題となったのは2020年6、7月に製造された経口抗真菌剤のイトラコナゾール錠50「MEEK」。同社によると、製造過程で減った薬の成分を補う際、従業員が誤って睡眠導入剤「リルマザホン塩酸塩水和物」を投入。作業記録に睡眠導入剤投入を示す記載が残されていたり、出荷前のサンプル調査で異物混入を示唆するデータが検出されたりしていたのに、見過ごされた疑いがある。
同社は、他の医薬品についても製造工程などに問題がないか確認するため、14日から同社が製造・販売する全289品の出荷を一時停止したと明らかにした。再出荷の時期は未定という。【桐野耕一、岩間理紀】