水虫薬睡眠剤混入 主治医「2人目の死亡とは関係薄い」 製薬会社が見舞金支給へ

製薬会社「小林化工」(福井県)が製造した爪水虫などの皮膚治療薬に睡眠導入剤の成分が混入し、服用した70代女性が死亡するなどした問題で、同社は17日、中部地方の病院に入院していた80代男性が服用後に死亡したと発表した。服用者の死亡確認は2人目。男性には別の疾患があり、主治医は「服用と死亡との因果関係は薄い」と同社に説明しているという。
問題になっているのは、2020年6、7月に製造された処方箋が必要な経口抗真菌剤イトラコナゾール錠50「MEEK」。同社によると、男性は服用後しばらくたった11月23日に亡くなった。同社には15日に連絡があった。主治医は、服用中に意識障害などの症状があったが、男性の持病などを考慮すると、「服用と死亡の因果関係は薄い」と説明しているという。ただ眠気などの症状がみられたことから、同社は国と県に報告した上で、詳しい調査を進める。
この皮膚治療薬は31都道府県の計364人に処方され、2人の死亡を含めて計157件の健康被害が確認されている。35人が救急搬送されたり入院したりした。意識障害などを原因とする交通事故が20件発生。うち1人が骨折する重傷を負った。
一方、同社は17日に開いた記者会見で、薬を処方された全員に一律30万円の見舞金を支払うと発表。その上で、事故による車両などの修理費用や治療費を個別補償する。また、弁護士2人と薬学博士の計3人で構成する第三者委員会を設置したことも明らかにした。【岩間理紀、桐野耕一、横見知佳】