神奈川県座間市のアパートで2017年に男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交等殺人罪などに問われ、東京地裁立川支部で死刑判決を受けた白石隆浩被告(30)が21日付で控訴を取り下げた。弁護人が判決を不服として東京高裁に控訴していた。控訴期限の1月5日午前0時に死刑が確定する。
被告は拘置所での判決前の取材に「(自分の)家族にこれ以上迷惑は掛けたくないので控訴はしない。(弁護人が)控訴したら、自分で取り下げる」と話し、判決後も「気持ちは変わらない」と話していた。
15日の立川支部判決は、被害者全員が被告に殺害されることを承諾していなかったと認め、「犯罪史上まれにみる悪質な事件で、SNS(ネット交流サービス)の利用が当たり前の社会に大きな衝撃や不安感を与えた」と述べた。弁護側は、被害者には承諾があり承諾殺人罪の成立にとどまるとしたが、被告本人は弁護人の主張を否定し、起訴内容を全面的に認めていた。
判決によると、白石被告は17年8~10月、ツイッターなどで自殺願望をほのめかした当時15~26歳の男女9人を自室に誘い、女性8人に性的暴行したうえ、9人の首をロープで絞めて殺害。遺体を切断して遺棄した。【林田奈々】