新型コロナウイルス感染症の治療薬候補となっているぜんそく治療用の吸入薬「シクレソニド」(商品名オルベスコ)について、国立国際医療研究センターは23日、新型コロナに対する有効性は確認できなかったとする臨床研究の結果を発表した。肺炎が悪化する恐れがあり、軽症や無症状の新型コロナ患者への投与は推奨できないとしている。
シクレソニドは、主に症状の軽い患者を対象に、新型コロナウイルスの増殖を抑える効果が期待できるとされていた。
臨床研究は、同センターが全国21の医療機関とともに、肺炎を発症していない新型コロナの患者90人を対象に実施。シクレソニドを投与するグループとしないグループに分け、投与する患者は、7日間連続して吸入した。8日目に調べたところ、投与したグループの39%が肺炎を発症していたのに対し、しなかったグループは19%と投与したグループの方が多く、新型コロナに対する有効性は確認できなかったとした。