逮捕した全容疑者にPCR検査、警視庁が実施へ…留置場クラスター防止

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、警視庁は近く、逮捕した容疑者全員にPCR検査を実施する方針を固めた。感染拡大で、容疑者の感染が判明するケースが相次いでおり、留置場のクラスター(感染集団)化を防ぐために必要と判断した。こうした取り組みは全国の警察で初めて。
警視庁幹部によると、逮捕した容疑者を留置場に入れる前に、任意で唾液を採取し、新たに導入する自動検査装置で感染の有無を判定する。結果は90~130分で判明し、陽性の場合、医療機関に連絡する。
警視庁はこれまでも、発熱やせきなどの症状があったり、家族に感染者や濃厚接触者がいたりする容疑者については、PCR検査や抗原検査を実施していた。ただ、無症状の感染者への対応が難しく、早期の発見が課題となっていた。
新宿署で先月、外国籍の留置人の感染がわかり、検査を行ったところ、留置中の22人と、留置担当職員10人の計32人の感染が判明。留置人を別の留置施設に移送し、新宿署の留置場の消毒を行うなどの対応に追われた。
昨年4月には、渋谷署で7人の感染がわかるなど、これまで警視庁管内の留置場で感染が判明した留置人は計38人に上っている。