新型コロナウイルスの感染が国内で確認されてから1年が経過した。厚生労働省の公表データによる47都道府県の感染状況(別表)をみると、緊急事態宣言対象外の群馬、三重、宮崎、熊本、沖縄の各県でも、政府の分科会が示した6指標のうち、複数で「ステージ4」(爆発的感染拡大)に相当する。地方の状況も日々深刻化していることは明白だ。
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6指標とは、確保想定病床の使用率▽人口10万人当たりの療養者数▽直前1週間の10万人当たり新規感染者数▽PCR検査の陽性率▽新規感染者数の前週比▽感染経路が不明な人の割合。
16日時点で、6指標全てでステージ4相当なのは、栃木、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県。5指標が埼玉、岐阜、愛知、熊本の4県。4指標が沖縄県だった。再発令の対象となった京都府のほか、群馬、三重、宮崎の3県は3指標で該当していた。
政府が重視する「新規感染者数」は、14都府県でステージ4相当。再発令対象以外では、熊本、宮崎、沖縄の3県が当てはまる。「新規感染者数の前週比」は、35都道府県が前週よりも増加。徳島県3・11倍、岩手県2・2倍、佐賀県2・11倍とこれまで感染者数が少なかった地域が目立つ。
「確保想定病床の使用率」は19都府県がステージ4の50%以上に該当。ステージ3(感染急増)相当も含めた40都道府県で病床の不足が深刻化している。東京都の重症者の病床使用率は、国の基準では523人となり、500床の確保想定病床を上回っている。
政府は緊急事態宣言の拡大に慎重だが、現状の対策で大丈夫なのか。