学校法人宇都宮学園が運営する「上野記念館」(宇都宮市、上野憲示館長)から掛け軸を盗んだとして、宇都宮中央署は25日、同市宝木本町、電気通信工事会社役員、佐久間寛容疑者(52)を窃盗と建造物侵入の両容疑で逮捕した。同署によると、同館では掛け軸以外にも所蔵品約320点(計7700万円相当)がなくなっており関連を調べている。
逮捕容疑は2020年9月18日~10月29日、同市昭和2の同館の所蔵庫に侵入し、掛け軸4幅(時価約74万円相当)を盗んだとしている。容疑を認めているという。同署は佐久間容疑者が転売目的で所蔵品を盗み、美術商に売っていたとみている。
同館は新型コロナウイルスの影響で昨年4月から休館中。同館担当者によると、佐久間容疑者は同館の通信関係の改修工事で6月以降、頻繁に出入りしていたという。11月に所蔵品と同じものがインターネットオークションで落札されていることに気付き、所蔵庫を確認したところなくなっていたため、被害届を出した。盗まれた掛け軸4幅のうち2幅は、同館で買い戻したという。
同館担当者は「長年の付き合いがあり、信頼関係を築いていた相手だっただけに非常に残念だ」と話した。【渡辺佳奈子】