新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための緊急事態宣言がふたたび発令されて、はや三週間が経った。今回の宣言でも、相変わらず、スナックやキャバクラなど「夜の街」が標的となっているが、20時までの営業時間短縮は飲食店全般に要請されている。 一方で、さまざまな矛盾もある。たとえば、夜のキャバクラは、時短要請の対象となっているが、早い時間帯から営業する「朝キャバ」「昼キャバ」は対象外だ。一般社団法人「日本水商売協会」の甲賀香織代表理事に現状について聞いた。(ライター・渋井哲也) ●同じ過ちが繰り返されている ――ふたたび緊急事態宣言が発令された。昨年と違う点はあるか? 甲賀:昨年の緊急事態宣言時(2020年4月7日~5月31日)でも、一部のアンダーグラウンドな店は営業をつづけていましたが、ほとんどは4月終わりまで閉めていました。その後、ゴールデンウィークを過ぎたころ、いくつかの店が営業を再開しました。 このとき開店したところは大儲けしました。休業店のキャストも流れました。わたしたち協会も問題視して、そうならないように努力していましたが、今回も基本的には同じ流れです。昨年と同じ過ちが繰り返されようとしています。 ――感染防止徹底宣言のステッカー「レインボーマーク」が飲食店で普及している。 甲賀:レインボーマークの概念は良かったのですが、運用の仕組みが定まらない状態でスタートしたのが、間違いだと思います。第三者によるチェックが必要です。たとえば、『GoToイート』のときに関連サイトと連動していたように、もともと接点のあるグルメサイトやキャバクラ情報サイトなどを運営する企業に調査を依頼することができたのではないでしょうか。 前回の宣言解除後に、業界では、感染防止対策にお金をかけました。しかし、それによってお客が増えたわけではありません。歌舞伎町の感染者ゼロという日もありましたが、行政・マスコミが取り上げることはありませんでした。となれば、感染対策に手間とお金をかけても意味がないという経営判断になることも理解できます。 ●オンライン配信はうまくいかず ――オンライン配信のキャバクラも登場していたが、その後どうなったのか? 甲賀:オンライン配信は、総じてうまくいかなかったですね。お客からすれば、似て非なるもので、キャストたちが生活費を稼ぐのは難しかったようです。もちろん、うまくいった人もいますが、みんなが参入できるかというと、現実的ではなかったということです。
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための緊急事態宣言がふたたび発令されて、はや三週間が経った。今回の宣言でも、相変わらず、スナックやキャバクラなど「夜の街」が標的となっているが、20時までの営業時間短縮は飲食店全般に要請されている。
一方で、さまざまな矛盾もある。たとえば、夜のキャバクラは、時短要請の対象となっているが、早い時間帯から営業する「朝キャバ」「昼キャバ」は対象外だ。一般社団法人「日本水商売協会」の甲賀香織代表理事に現状について聞いた。(ライター・渋井哲也)
――ふたたび緊急事態宣言が発令された。昨年と違う点はあるか?
甲賀:昨年の緊急事態宣言時(2020年4月7日~5月31日)でも、一部のアンダーグラウンドな店は営業をつづけていましたが、ほとんどは4月終わりまで閉めていました。その後、ゴールデンウィークを過ぎたころ、いくつかの店が営業を再開しました。
このとき開店したところは大儲けしました。休業店のキャストも流れました。わたしたち協会も問題視して、そうならないように努力していましたが、今回も基本的には同じ流れです。昨年と同じ過ちが繰り返されようとしています。
――感染防止徹底宣言のステッカー「レインボーマーク」が飲食店で普及している。
甲賀:レインボーマークの概念は良かったのですが、運用の仕組みが定まらない状態でスタートしたのが、間違いだと思います。第三者によるチェックが必要です。たとえば、『GoToイート』のときに関連サイトと連動していたように、もともと接点のあるグルメサイトやキャバクラ情報サイトなどを運営する企業に調査を依頼することができたのではないでしょうか。
前回の宣言解除後に、業界では、感染防止対策にお金をかけました。しかし、それによってお客が増えたわけではありません。歌舞伎町の感染者ゼロという日もありましたが、行政・マスコミが取り上げることはありませんでした。となれば、感染対策に手間とお金をかけても意味がないという経営判断になることも理解できます。
――オンライン配信のキャバクラも登場していたが、その後どうなったのか?
甲賀:オンライン配信は、総じてうまくいかなかったですね。お客からすれば、似て非なるもので、キャストたちが生活費を稼ぐのは難しかったようです。もちろん、うまくいった人もいますが、みんなが参入できるかというと、現実的ではなかったということです。