新型コロナウイルスのワクチン接種に向け、岩手県内自治体で準備が進んでいる。県はワクチン保存用の冷凍庫の配置や、医療従事者への接種準備を本格化。盛岡市などは、担当部署を設置した。【日向米華】
国は、2月下旬に医療従事者、その後に高齢者を優先して国民への接種開始を目指している。県が医療従事者、各市町村が住民への接種をそれぞれ担う。
最も早く認可される見通しの米ファイザー社のワクチンは、マイナス75度での保管が必要となる。2~6月に国からワクチン保管用冷凍庫111台が送られ、接種場所に配備される予定という。
県内で接種対象となる医療従事者は約4万5000人。県は先月、医療政策室にワクチン接種の担当課を設置し、5人体制で医療機関との調整を行っている。接種場所は医療機関のほか、別に会場を設けることも検討している。
人口約29万人の盛岡市は、65歳以上の高齢者だけで約8万人が対象となる見込み。市保健所は1日、「新型コロナワクチン接種実施本部」を設置。職員はワクチン接種を行う医療機関との調整や、クーポン券の発送準備などに当たる。接種場所は、体育館やイベント用施設などの広い会場を用意し、個室で1人ずつ接種が受けられる体制を整えるという。
1日までに一関市や花巻市、陸前高田市などが、ワクチン接種の専門部署を設けて対応に当たっている。