鳥インフル 84万羽を殺処分 10キロ圏の移動、搬出制限 茨城・城里

茨城県は2日、城里町の採卵鶏農場で高病原性鳥インフルエンザが確認されたと発表した。今季の鳥インフルの確認は国内41例目。県内では今季初めての確認で、養鶏場での発生は2006年1月以来となる。県はこの農場で飼育する約84万羽を殺処分し、農場から10キロ圏内の農場に鶏の移動と搬出を制限した。
県によると、1日に農場から「死んでいる鶏が増加した」と県に通報があり、県が現地調査を実施。簡易検査で13羽のうち11羽が陽性と判明し、2日の遺伝子検査でも感染が確認された。
この農場は県内最大規模で、五つある鶏舎のうち一つの鶏舎から死んだ鶏が見つかった。死んだ数は1月31日に66羽、2月1日に171羽と増加していた。農場からは鶏卵が出荷されていたが、出荷先は調査中。鶏の出荷はなかった。
県は陸上自衛隊に災害派遣を要請し、農場の鶏を全て殺処分することを決定。県職員と自衛隊員が24時間、延べ約1100人体制で防疫措置を講じる。
農場から3キロ圏内にある水戸と城里の2市町4農場で約13万羽の鶏の移動を制限し、3~10キロ圏内にある水戸と城里、那珂、笠間、常陸大宮の5市町14農場で約91万羽の搬出を制限。感染拡大防止のため、農場周辺の主要道路に消毒ポイントを6カ所設置し、飼料運搬車などの消毒も実施する。
県内の鶏卵生産量は2019年の調査で全国1位。生産への影響が懸念されるが、県畜産課の鴨川修課長は「採卵鶏は企業経営が進んでおり、ある程度の需給調整ができる」とし、現時点で大きな影響はないとした。【鳥井真平】