被害主婦、生前に「怖くて逃げられない」 太宰府暴行死事件、福岡地裁公判

福岡県太宰府市で2019年10月に主婦の高畑(こうはた)瑠美さん(当時36歳)の遺体が見つかった事件で、傷害致死などの罪に問われた同市の無職、山本美幸被告(42)らの裁判員裁判の第2回公判が4日、福岡地裁(岡崎忠之裁判長)であった。高畑さんが利用したホストクラブ元従業員らの証人尋問があり、元店長は高畑さんが生前に「(山本被告が)怖くて逃げられないと話していた」と証言した。
元店長によると、高畑さんは19年5、6月ごろから山本被告とほぼ毎日来店したが次第に支払いが滞り、元店長が山本被告に相談するよう助言すると「(山本被告に)借金していてこれ以上頼むのは怖い」などと語ったという。
当時接客した男性も証人出廷し、高畑さんが店内で大盛りの即席ソース焼きそばや食パンを食べさせられ「どんどん太っていった」と証言。「人間扱いされていないように感じた」と話した。
検察側は初公判の冒頭陳述で、山本被告らが高畑さんの太ももをバタフライナイフで刺すなど激しい暴行を続け、心理的、物理的に逃げ出すことを困難にさせたと指摘している。【中里顕】