新型コロナウイルスに感染した長崎県内の男性が、ツイッター上の投稿でプライバシー権を侵害されたとして、接続業者の「佐賀シティビジョン」(佐賀市)を相手取り、プロバイダー責任制限法に基づいて発信者の名前や住所などの開示を求めて佐賀地裁に提訴していたことが8日、分かった。提訴は昨年11月25日付。
訴状によると、発信者は昨年7月、男性が感染者と特定できる内容を投稿し、男性のプライバシー権を侵害したとされる。男性は「多数の迷惑電話や苦情が殺到して、不利益が生じた」などと主張しており、発信者に対して損害賠償請求訴訟を起こす予定。
同社の担当者は読売新聞の取材に対し、「裁判所の判決に従う」とコメントした。