三田の死体遺棄、10年経ても身元不明 兵庫県警情報提供呼び掛け

兵庫県三田市小野の千丈寺湖(青野ダム)で男性の人骨が入ったコンクリート塊が見つかった死体遺棄事件から10年となった14日、県警捜査1課と三田署の合同捜査班が、復元した男性の顔写真が入ったチラシ約400枚をJR三田駅前で配った。
2011年2月14日、水位が減った湖の水際で、男性の頭蓋骨(ずがいこつ)などが入ったコンクリートの塊が見つかった。生前の姿を復元したところ、男性は30~40代で身長145~165センチ。血液型はAB型で歯並びが悪く、治療もあまりしていなかった。身元不明のまま、死体遺棄罪の公訴時効(3年)は成立したが、合同捜査班は時効のない殺人容疑を視野に捜査を続けている。
13日までに183件の情報が寄せられた。同署の藤浦賢一郎刑事課長は「年々情報が少なくなっている。『所在不明の人に似ている』など、どんな事でも教えてほしい」と話した。情報は三田署(079・563・0110)まで。【稲田佳代】