学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、決裁文書を改ざんさせられた末に自殺した財務省近畿財務局の元職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(49)が17日、大阪地裁の法廷で陳述した。雅子さんは、赤木さんが改ざんの経緯を細かく記したとされるファイル(通称・赤木ファイル)の提出を国に命じるよう地裁に求めている。陳述の概要は以下の通り。【伊藤遥】
<赤木雅子さんの陳述概要>
この訴訟では、赤木ファイルの提出を訴状の段階から求めていました。しかし、国は「争点と関係がないから」という理由でファイルが存在するか否かさえ答えてくれません。
ファイルの存在は、私と夫の生前の会話から明らかだと思います。夫は2017年7月20日に、うつ病で病休に入る前から、私に対し、深刻な顔をして「大変なことをさせられた」「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」「自分は犯罪者なんだ」と話すようになりました。その一方で、「自分がやってしまったことを事細かく書いて残してある」「上司から言われたことや上司の犯罪行為も全部書いて残してある」「ファイルにとじているんだ」と話していました。
病休に入った後も、夫は「本省からの指示やったのに財務局(自分)がやったことにされる」と繰り返し話していました。真面目で正義感の強い夫のことですから、作っていないものを作ったなんて言わないと私は信じています。
ファイルが提出されることは、二度と決裁文書の改ざんが行われないようにするためにも、二度と夫と同じような目に遭う国家公務員が出てこないようにするためにも、とても意味があると思います。
何より、夫は手記に「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした」と書いています。
ですので、赤木ファイルが裁判という公的な場所に証拠として提出されることは、夫の遺志に沿うものだと思います。