環境省は15日、世界自然遺産登録を目指す奄美大島で、特定外来生物マングースの捕獲数が2018年4月に1匹捕獲されて以降、ゼロだったことを明らかにした。同省は、生息密度の低下が進んでいると分析し、「25年度末までの根絶を目指す」としている。
鹿児島県奄美市で開かれた検討会で報告された。同省奄美野生生物保護センター(大和村)によると、わなや探索犬での捕獲例がなかったほか、全島に設置した約400台のセンサーカメラにも映っておらず、約3年にわたって生息が確認されていない。
マングースは、1979年にハブを駆除する目的で沖縄から持ち込まれた。しかし、日中に活動するマングースは夜行性のハブをうまく捕獲できず、ふんから国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどの体毛が見つかり、希少動物の脅威となっていることが分かった。ピーク時には約1万匹にまで増えていたとみられる。
同省は00年度に本格的な防除事業を開始し、05年度には捕獲専門チーム「奄美マングースバスターズ」を結成。捕獲数は、06年度の約2700匹から07年度には1000匹を割り、14年度には100匹を下回った。
同センターの阿部慎太郎所長は「根絶を達成するためには、十分なデータを積み重ねることも必要。わなによる継続的な観察や探索犬による全島での作業など計画を進めたい」などと話した。