「続投表明」から4日、山田内閣広報官辞職…首相判断に党内にも懸念

菅首相の長男が勤務する放送関連会社から高額接待を受けた山田真貴子内閣広報官が、「続投表明」からわずか4日で辞職した。体調不良を理由としているが、野党は続投させる意向を示していた首相の判断に矛先を向け、厳しく批判した。
「行政経験が豊かで、前首相の広報の秘書官もやっていたので期待し、任命した。大変残念に思う」。首相は1日、山田氏の辞職について首相官邸で記者団に語った。「対応が後手後手との批判がある」と問われると、「私はそのように思っておりません」と反論した。
辞職は1日朝、野党側に知らされた。山田氏が出席予定だった衆院予算委員会は約30分遅れで始まり、加藤官房長官が冒頭、「審議に迷惑をかけ、大変申し訳ない」と陳謝した。
高額な接待が判明後も、首相は山田氏を続投させる意向だった。接待問題では総務省幹部11人が処分され、農林水産省の鶏卵汚職問題でも枝元真徹次官ら6人が処分を受けた。「山田氏が辞職すれば、『辞任ドミノ』になる」(閣僚経験者)と懸念されたためだ。山田氏は2月25日の衆院予算委員会で職務を続ける意向を示した。
ただ、自民党内では「辞職しないと傷口が広がる」(中堅)との見方がくすぶっていた。5日には新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言の期限(7日)を前に、首相が記者会見する見通しだ。通常なら山田氏が司会を務めるため、「司会者に質問が出る」(政府関係者)と危惧する向きもあった。