新型コロナウイルス感染拡大の影響で雇い止めや収入減で苦しむ人が増える中、企業などと連携して食品を集め、困窮者に配布している一般社団法人「フードバンクびわ湖」(滋賀県甲賀市)への相談が増加している。中には「明日食べる物がない」といった切迫した声もあり、同法人は食品の寄付を求めている。
「仕事を解雇され食べる物がない」「生活費の支払いで食費に回すお金がない」――。新型コロナの感染が拡大した2020年4月以降、同法人には一人親世帯や非正規雇用の単身者、外国人などから窮状を訴える電話が毎月10件ほどかかってくる。件数は以前の2~3倍で、依頼者の切迫感も増しているという。
同法人は企業や農家、他のフードバンク団体と連携して食品を集め、社会福祉協議会などから紹介を受けた生活困窮者を対象に県内各地で配布している。20年12月には大津や高島、甲賀など県内7市で配布会を実施し、多い日で300世帯に食品を提供した。
しかし、助けを求める電話は後を絶たない。特に必要なのは、いずれも未開封で賞味期限が1カ月以上ある、レトルト食品や缶詰▽米や麺などの主食▽飲料水▽子ども用のオムツや離乳食など――という。
理事長の曽田俊弘さん(52)は「食品の寄付はどれだけあっても多すぎることはない。わずかな量でもありがたい」と話す。6日正午~午後1時半には、東近江市躰光寺(たいこうじ)町の能登川コミュニティセンターで、一般家庭から食品を募る「フードドライブ」を実施する。
問い合わせは曽田さん(090・2017・6822)。郵送の場合は同法人本部(甲賀市水口町北脇557)へ。
「フードボックス」設置先募集
「フードバンクびわ湖」は市民が食品などを常に寄付できる「フードボックス」の設置先も募集している。現在、県内各地の自治会館や飲食店など計29カ所に設置されている。
草津市西大路町のパソナ滋賀支店では、2020年4月から会社の入り口にボックスを設置。従業員が食品やお菓子などを持ち寄り、毎月同法人に寄付している。
同社社員の高井杏菜さんは「設置以降、フードロス削減への意識が高まった。少しでも困っている人の力になりたい」と話した。
設置先は同法人のホームページ(https://peraichi.com/landing_pages/view/foodbankbiwako/)で確認できる。【小西雄介】