自民党の狩野浩志県議(60)(前橋市選挙区、5期)が、前橋市議に「陣中見舞い」として現金を渡していた問題で、市民オンブズマン群馬が1日、狩野氏について、公職選挙法違反(寄付の禁止)容疑で告発状を前橋地検に提出した。地検は今後、正式に受理するかを検討する。
告発状によると、狩野県議は、2月7日投開票の前橋市議選に立候補した少なくとも現職市議5人(いずれも当選)に対し、自分の名前を記した封筒に現金を入れて配ったとされる。公選法は、選挙区内での議員による個人への寄付行為を禁止している。
現金を配ったのは、次の県議選で多くの票を得る手段だったとして、健全な政治のために厳正な処罰を求めている。市民オンブズマン群馬の鈴木
庸
( よう ) 事務局長(69)は「広島で河井克行元法相と案里氏の事件があったばかり。ベテラン政治家がこの事件を知らないはずがない。市民をばかにしている」と語った。
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自民党県連の星名建市幹事長(県議)は読売新聞の取材に対し、「本人が弁護士に相談している。経緯を見守る」と話した。
共産党県議団は1日、萩原渉県会議長に、自民党が問題について調査し、県議会に説明するよう働きかけることを文書で求めた。