「野上大臣の答弁、嘘じゃないですか! 謝罪して撤回しますか?」
2日の衆院予算委員会で、野上農相が野党から厳しい追及を受けた。鶏卵汚職の省内処分をめぐる調査について、嘘っぱち答弁をしていたからだ。
鶏卵汚職の発覚は昨年12月。農水省による省内処分の発表は先月25日だ。贈収賄事件で在宅起訴された吉川元農相とアキタフーズ前代表の会食に同席した事務次官ら幹部職員6人について、国家公務員倫理規程に違反するとして減給などの処分にし、野上大臣は大臣給与を1カ月自主返納となった。
しかし、発覚から3カ月も経っているのに、調査対象は吉川が大臣在任中の生産局長、畜産部の室長級以上など限定的。問題とされたアニマルウェルフェア関連部署などはスルーだった。
そこで、1日の衆院予算委で立憲民主党の本多平直議員が「真相隠しと調査の遅延。総務省の陰に隠れてごまかし切れるとわれわれをバカにしている」と追及すると、野上大臣は「(人事院の国家公務員)倫理審査会から指導を受けた上でやった調査で妥当だ」と答弁したが、事実無根だった。
2日の予算委で立憲民主の大西健介議員から事実関係を問われた審査会事務局長は、「倫理審査会から調査範囲を詳細に指示することはなく、調査主体である農林水産省の判断によって進められていくもの」と野上大臣の答弁をハッキリ否定。大西から詰め寄られた野上大臣は、「指導いただくということではなく、どのような形で進めていくかをやりとり」「範囲についてこちらから提示をして異論がないということで、処分案について了承をいただいた」などと説明を変遷させ、謝罪も訂正も拒んだ。永田町で「つまらない男」と評されているが、相当な鉄面皮だ。
参院議員の野上氏は当選3回。安倍政権で官房副長官を3年務めて初入閣した。
「口が堅く、出しゃばらない。出る杭は打たれがちな参院の立場をわきまえている半面、父親の影響もあるのかもしれません。安倍派(現細田派)の衆院議員だった野上徹氏は、安倍晋太郎外相の外遊に同行した際、写真撮影時に身を乗り出したことで世間の不評を買い、直後の総選挙で落選して永田町に戻ることはなかった」(与党関係者)
参院でもガンガン追及しなきゃダメだ。