静岡県三島市で7日早朝、刺し傷があり病院に運び込まれた清水町伏見、建設作業員鍵和田俊吾さん(32)が死亡し、静岡県警三島署は殺人容疑で捜査を始めた。JR三島駅南口の繁華街では、男性が争うような声を聞いた市民もおり、週末の市街地に動揺が広がった。
三島署の発表によると、7日午前5時42分に、三島市緑町の三島中央病院から「刺された人が搬送されてきた」と110番があった。消防によると、午前5時28分に三島市一番町の繁華街で救急要請があり、約7分後に現場に着いたが、通報者やけが人はいなかったという。路上には血痕があり、三島署は、鍵和田さんが刺された現場とみている。
一番町は三島駅に近く、飲食店やホテルが並んでいる。7日は日曜日で人通りも多く、規制線が張られた現場を心配そうに見つめていた。
住民の一人は7日明け方、数人の男性がどなる声や、殴るような音を聞いた。「救急車を呼んで」「中央病院に連れていけ」という声のあと、車のドアが閉まる音もしたという。
別の女性(73)は「パトカーの音で目が覚めた。飲食店が並んでいるので、けんかやトラブルはよくあるが、殺人事件が起きるなんて」と驚いた様子だった。近くの自営業女性(78)も「犯人が逃げているので怖い」と声を震わせた。
鍵和田さんが清水町の小学校に通っていたときの同級生で、静岡市駿河区に住む調理師男性(32)は「残念というか、信じられない。フェイスブックで誕生日を祝ってくれて、友達を大事にする人だった」と言葉を詰まらせた。
現場付近には、鍵和田さんの知人男性が花束を手向けていた。