「黒いダイヤ」800キロ密漁、被害320万円…組織ぐるみの犯行か

青森県の蓬田村沖で今月、高級食材のナマコ約800キロが密漁されていたことが、漁業関係者への取材でわかった。「黒いダイヤ」とも呼ばれるナマコは近年、全国的に密漁が横行、県内の漁協も監視カメラを設置するなどして対策を強化している。
漁業関係者によると、取られたナマコは青森市奥内川合の奥内漁港に陸揚げされた。蓬田村漁協によると、ナマコ800キロは2~3人で取れる量ではなく、被害総額は約320万円に上るとみられる。漁協は近く、被害届を出す予定だ。
ナマコはフカヒレやアワビと並ぶ高級食材として中国など海外で珍重され、組織ぐるみの密漁事件が全国的に後を絶たない。
このため、昨年12月に施行された改正漁業法で、同法違反の罰金の上限が200万円から3000万円に引き上げられた。
県内では2014~16年、陸奥湾のナマコを大規模に密漁していた二つの組織が漁業法違反容疑などで摘発されている。うち一つの組織は、同村沖でナマコの密漁や売買を行っていた。
県漁業協同組合連合会と陸奥湾岸11漁協が2017年、湾岸全域に監視カメラを設置している。
農林水産省の19年の統計によると、県内のナマコの漁獲量は北海道に次ぎ全国2位となっている。