1904(明治37)年に兵庫県丹波篠山市今福の旧岡野村山中で発見された鉄隕石(いんせき)「岡野隕鉄」について知ってもらおうと、地域団体「岡野ふるさとづくり協議会」(谷田章男会長)が隕石落下地点に石碑や案内板を設置した。6日、協議会メンバーらによる完成式が開かれた。
岡野隕鉄は、鉄とニッケルを主成分とする鉄隕石の中でも鉄の成分が多く、ニッケルの含有が少ない珍しい隕石。雷鳴のようなごう音をとどろかせて隕石が落ちる様子を当時の村人が目撃し、木の根元に突き刺さっているものを見つけ、当時の京都帝国大教授が「隕鉄 岡野号」と命名した。
落下地点には案内板もなく、知る人ぞ知る存在だったが、2018年度に近くの市立岡野小4年生が授業で隕鉄について調べ、「宇宙からのおくりもの」と題してリーフレットを作成。「世界的に珍しい隕石を多くの人に知ってもらおう」と地元で機運が高まり、県や市、篠山天文同好会の協力で落下地点までの階段や落下地点を示す石碑、案内板を設置することにした。
6日は、酒井隆明市長や地元住民らがそろい、テープカット。隕石発見者の孫の畑利清さんは「地域学習の場になれば」と期待。明石市立天文科学館の井上毅館長は「朝来市の竹ノ内隕石などと合わせて訪ね歩く天文ファンも出てくるのではないか」と話していた。【幸長由子】