農産物直売所の食品ロスを解消しようと、埼玉県東松山市から鉄道で東京・池袋駅まで農産物を運んで販売する実証実験「TABETEレスキュー直売所」が18日から始まった。実験は31日までで、農産物は池袋駅構内で特別価格で販売される。【仲村隆】
実験に参加したのは、東松山市▽東武鉄道▽フードシェアリング会社「コークッキング」(東京都港区)▽JA埼玉中央(東松山市)▽東松山生産者直売組合(同)――の5者。
JA埼玉中央が運営する東松山市内の農産物直売所「いなほてらす」で売れ残った農産物をコークッキングが買い取り、東武東上線の森林公園駅で電車に積み込み輸送。池袋駅南口地下1階のイベントスペース特設コーナーで、期間中の午後6~8時に販売する。
18日には、売れ残ったキャベツ、のらぼう菜、かき菜、ニンジンなどがプラスチックコンテナ7箱に詰められ、東上線の電車に積み込まれて池袋駅に向かった。
JA埼玉中央によると、「いなほてらす」は県内でも有数の販売額を誇る農産物直売所だが、売れ残った農産物は農家が引き取らざるを得ないため、多くは廃棄処分になってしまうという。この食品ロスを解消しようと5者が協議を重ね、実証実験をすることになった。
外食産業などの食品ロスに取り組んできた実績のあるコークッキングの川越一磨・最高経営責任者(CEO)は「実証実験をぜひ成功させ、食品ロス解消のための有効なスキームとして拡大させたい」と意気込みを語った。